男性型脱毛症(AGA)治療前に覚えておくべき知識とは

男性型脱毛症の原因や治療法など基礎知識を紹介

カテゴリー: 医学的根拠に基づいた治療方法

病院がおススメの男性型脱毛症の医学的根拠に基づいた治療方法とは

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男性型脱毛症はAGAとも呼ばれている症状であり、AGAとはandrogenetic alopeciaの略称です。また世間で「男性型脱毛症」や「AGA」という言葉が普及する以前は「壮年性脱毛症」とも呼ばれていました。前頭部から頭頂部にかけての部分が徐々に軟毛化(ミニチュア化)して、薄くなるという症状が特徴で、男性ホルモンのテストステロンをDHTに変換する5α還元酵素がこの部分の毛根に存在している事が集中している理由です。またDHTの物質を受け取るレセプター部分をアンドロゲン受容体といい、毛乳頭細胞中に存在します。

 

DHTは、男性らしい肉体的特徴を形成するために生産される物質であり、特に男性性器の形成に関与していますが、前頭部から頭頂部に、これに対しての感受性毛包が存在している場合は、毛乳頭細胞のレセプターであるアンドロゲン受容体と結びつき、毛母細胞の増殖が抑制されて毛の成長期が短縮される事になります。成長期とは、頭髪が1ヶ月に1cm前後成長する時期であり、通常であれば3~5年程度継続するのですが、これが短縮される事で成長途上で抜け落ちてしまうようになり、成長前の細い毛や短い抜け毛の増加や頭髪が中々長くならないという自覚がAGAの初期の段階での典型的な症状です。

 

テストステロンの分泌は思春期以降に急激に増加するので、AGAの発症もこれ以降となり、生命に直接影響を及ぼす症状ではありませんが、外見のイメージを大きく変えてしまい社会的に影響を受けてしまうので、エステやサロンを含めて様々な民間療法が考案されています。しかしながら、その民間療法はエビデンスや医学的根拠のあるものでは無く、ヘッドスパやレーザー照射など効果の有無が不確かなものが有象無象世に溢れている為、一向に薄毛が改善しないなどのトラブルが頻発する事態になりました。

 

この様な状況を改善するために作成されたのが、医師が設立した日本皮膚科学会による男性型脱毛症診療ガイドラインであり、エビデンス根拠のレベル分類と推奨度の分類基準により、AからDまでの5段階にランク付けが行われています。正確な情報を提供する事により、標準的治療法を促進する事を目的としています。このガイドラインで最も高い評価を得ている治療方法とは、プロペシアの内服とミノキシジルの外用で、男性型脱毛症治療において治療として行うよう、強く勧められるという意味の推奨度Aに分類されています。この様な評価を受けた理由は、有効性を示すシステマティックレビューと良質なランダム化比較試験が確認されており、症状の進行を防止する効果と健康的な状態を維持する安全性の高さが確認されているからです。

 

プロペシアは、5α還元酵素阻害剤とも呼ばれ、テストステロンから5α還元酵素により代謝されて生産されるDHTを抑制する作用がある薬で、内服薬という事で飲む育毛剤と表現されるケースも見受けられますが、頭髪を育てる様な成分は配合されてはおらず、前頭部から頭頂部を軟毛化させる根本的な原因物質を抑制する事により、自然なヘアサイクル状態回復をさせるという結果につながります。

 

なお5α還元酵素はⅠ型とⅡ型の2種類が存在し、Ⅰ型が全身の毛の毛乳頭細胞に存在しており、Ⅱ型は男性型脱毛症の症状で顕著に髪が脱毛を起こす頭部の頭頂部のつむじから、生え際の前頭部の毛乳頭細胞に存在していることから、5α還元酵素のⅡ型が男性型脱毛症を引き起こすことに強くかかわっていると考えられています。なお、MSD製薬から発売されているプロペシアは5α還元酵素のⅡ型を阻害する薬です。なお、5α還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を阻害する薬として「ディタステリド」がありますが、プロペシアと比べても男性型脱毛症の治療効果はあまり変わらないにも関わらない臨床データがあり、また、副作用がプロペシアに比べて高い確率で出る可能性が高いことから、日本の病院では薄毛治療として「ディタステリド」は処方されていません。ただ、お隣の韓国を含め一部の海外諸国では「ディタステリド」を男性型脱毛症治療薬として、国で許可をしている地域もあります。

 

また、 厚生労働省からもプロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起についてと呼びかけがある通り、プロペシアは男性限定の薬で世界的に女性の服用は禁止されています。プロペシアにより妊婦のホルモンバランスが崩れるとお腹の赤ん坊に悪影響を及ぼし、正常な発育が出来なくなってしまう場合がありますので、取扱いには十分注意が必要です。

 

そしてプロペシアの副作用も注意が必要ですが、国内の臨床試験データから胃部不快感、性欲減退などが6%認められているもののプラセボ(効果の無い偽薬)の錠剤の副作用と同程度ということもあって、あまり気にする必要がありませんし、性欲減退はテストステロンが密接にかかわるのですが、プロペシア自体はテストステロンが5α還元酵素に代謝されDHTになるのを阻害する薬ですので、テストステロン自体の分泌量には何ら影響が無い状況や体のメカニズム的にも因果関係は極めて低いといえるでしょう。

 

一方のミノキシジルは、血管拡張剤としてアメリカで30年以上前に開発された成分で、毛乳頭細胞と毛母細胞の両方を活性化させる事により成長因子(グロースファクター)の分泌を促し発毛自体を促進させるので、プロペシアとは治療法の違いがあります。AGA以外の脱毛症に対しても効果的であり、特に頭頂部の薄毛に対して非常に有効です。日本ではOTC医薬品として「リアップ」という品名で販売されています。また、AGA治療専門の病院ではミノキシジルを育毛剤の様に皮膚吸収させた場合には、吸収率に限界がある為、本来の血管拡張剤として利用されていた内服薬タイプで処方する病院が増えてきています。

 

なお、ミノキシジルにも副作用があり、頭髪だけではなく全身の体毛が濃くなるケースが報告されており、女性は非常に気を使う部分なので注意が必要です。また血圧を下げる作用も出る場合があり、倦怠感や眠気などを訴えるケースもありますが、飲み続けることで体が慣れ感じにくくなる傾向があります。なお、既に血圧の疾患や肝臓の障害がある場合には、ミノキシジルを飲むことで、悪影響を及ぼす場合がありますので、必ず医師に事前に相談してください。

 

これらの医学的根拠が認められている治療が行われているので、AGAに対しては病院がおススメです。自由診療に分類されているので、健康保険が適用される事がないために病院ごとに値段の違いがあり、適切な内容を選択するためにはインターネットの比較ランキング等を参考にした上での事前の比較検討が必要となります。医学的根拠に基づいた治療を受るという事は、薄毛を改善するために確実で効果的であるという事と共に、副作用に見舞われる危険が少ないので良好な健康状態をキープできるので安全性においても良好であるという事や費用を抑止する事が出来るので経済的に受けるダメージも少ない等、様々なメリットを得る事につながり、長期的な治療を受けるにあたって必要不可欠です。

 

ただ、上記の治療薬にも例外があります。男性型脱毛症のメカニズムに密接に関わるヘアサイクル(毛周期)にも、凡そ生え変わりが50回程度といわれており、男性型脱毛症が進行して本来4~5年で生え変わっていた髪の毛のサイクルが1~2ケ月と生え変わりが加速し、限界の回数を迎えると毛乳頭細胞の分裂が停止し髪が一切生えてこない状態になります。そうなると、プロペシアやミノキシジルなどの効果が認められている内服薬を利用しても、髪が生えてくることはありません。その場合には、植毛やカツラ・ウィッグなどに頼るという選択肢しか無くなってしまいますので、男性型脱毛症(AGA)の治療は早期の気づきと、早期の治療開始が非常に重要な要因であるといえます。

 

なお、男性型脱毛症の進行状況は「ハミルトン・ノーウッド分類」という図式がありますので、それで自分の進行状況を確認出来ますので、心配な人はチェックしましょう。また女性のFAGAの場合には、ルードヴィヒ分類という別の薄毛進行状況を確認する分類手法があり、同じDHT由来の脱毛でも症状の発現・進行は男性と女性で異なる事が分かります。

 

最近ではフィンペシアやエフペシア、フィナロ、フィナバルトなどフィナステリドなど男性型治療薬のジェネリック医薬品を個人輸入で手に入れる人も増えいますが、行こう成分の配分量や、副作用に関してなど全て自己判断、自己責任になる為、注意が必要です。副作用が何らかの形で出た場合の不安感や、治療の継続有無などは個人で解消出来るものでは無いので、そういった観点からもしっかりと医師のいる病院で治療することがおススメといえます。

 

また、最近では日本のファイザー株式会社がフィナステリド錠のジェネリック医薬品の発売を決めたこともあり、今後は病院での治療も多少安価になることも期待できますので、敢えてリスクを冒して個人輸入に頼ることも無いでしょう。2015年の4月7日前後から各病院で処方が開始されるようです。

 

なお、別ページでも紹介していますが、女性も薄毛に悩む方が近年増え始めており、女性男性型脱毛症(Female AndroGenetic Alopecia)の略称でFAGAと呼ばれています。加齢によって女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、男性ホルモン(テストステロン)が増加することでホルモンバランスが崩れ、同様のメカニズムでAGAの症状が女性にもでてしまう症状です。病院ではプロペシアの処方は禁止されてりますので、ミノキシジルを中心とした「ロゲイン」「パントガール」「パントスチン」などの薬が処方されるケースがあります。FAGAも病院でしっかりと治療することが出来ますので安心して相談して下さい。

 

AGA治療の専門の病院では、基本的に診察前に無料のカウンセリングが行われています。診察前にカウンセラーにその病院の治療の方針や費用、自分の薄毛の症状などを相談した上で、本人が通院を希望した場合に医師の診察に進むという流れが一般的です。そして医師の初診から費用が掛かるケースがほとんどですので、抜け毛が気になり始めたら、まず気軽に病院に相談するのが得策かもしれません。なおこちらのAGA治療専門病院の銀座総合美容クリニックでは、日本で初めてAGA治療効果測定法である「メディカルボールドスケール法(毛量変化測定)」を用いた治療の効果測定を実施しており、写真から毛量を数値化し、感覚では無く数値データとして髪が「増えている」「減っている」という理論的な治療を受けることが可能です。

 

男性型脱毛症についての正確な知識を認識した上で、適切で良好な治療を長期的に行う事により、改善する事が難しいとされていた問題を解消する事につながるので、社会的な影響を受けていた事による精神的なダメージを解消する事が出来ます。

 

ただ、頭髪は時と共に自分の中の価値観は変化していきます。20代で彼女をこれから作って、楽しい大学生活を送りたいと思っている時と、50代で既に結婚し子ども何人もいる時では1本の髪の毛の価値は違いと思います。また、社会から見た価値観も変化し、20代で髪が薄いと周りから馬鹿にされたりするケースもありますが、50代で髪が薄くても、周りで薄毛を気にする人は非常に少ないでしょう。

 

自分の頭髪の価値感、社会の価値観をしっかりと考えた上で、治療費用や毛量のゴールをしっかり定めて、病院で治療を開始することも非常に重要では無いかと考えます。